January 22, 2006

映画「プライドと偏見」、原作とジェーン・オースティンのこと

01プライドと偏見 1月14日に公開になった映画「プライドと偏見」を観に行ってきた。
 僕にしてはめずらしく、夜の回をわざわざ観に行ったのだが、期待を裏切らずとてもいい映画だった。

 この映画の原作、ジェーン・オースティンの「プライドと偏見(「自負と偏見」または「高慢と偏見」)」は、ずいぶん昔から、僕の愛読書の一つである。
 今まで何度も何度も読み返している本、しかも長編小説となると、そう多くはないのだが、その中でも間違いなくトップクラスの面白さである。
 特別ストーリーがどうの、展開がどうの、謎がどうの、という物語ではないが、何かの折にふと読み返したくなる、ページをくりたくなる。ジェーン・オースティンの優れた人間観察と、きちんと描き分けられた登場人物たち、人々の交流や、それぞれが持つ欠点、その思いの錯綜が、読んでいて心地いい。読みながらいろいろなことを考えさせられるし、読み終わった時には、本当に充実した読書を楽しめたという実感がある。

02プライドと偏見 さて、映画はというと、時間的な制約上、たしかに原作のダイジェスト版という感じで、原作が持つなんとも言えない魅力と味わい、ていねいで細かな日常生活の描写や人々の心の機微、そこから生まれる会話の絶妙さ、、毒とユーモア、心の葛藤や煩悶、そういったものの小説ならではの細部への書き込みによる魅力は、かなりの部分刈り込まれているものの、原作の良さや雰囲気を忠実に、正統的にきちんと汲み取り、すっきりとしたいい映画に仕上がっていると思う。
 このあたりの、デボラ・モガーの脚色は、実に見事である。

 また、映画全編にわたるイギリスの大自然や風景、18世紀の豪奢な屋敷と調度類、庭園なども本当に美しい。
 なによりも素晴らしいのは主演のキーラ・ナイトレイで、原作の雰囲気そのままに、聡明で凜とした美しさ、知的で自立心にあふれた、生き生きとして爽快な、素敵なエリザベスを演じている。
04プライドと偏見 エリザベスが体験する心の揺れとその振幅、やがて自分の過ちや、自分自身の本当の気持ちに気づき、一人の男性と結ばれていく過程、このあたりの演じぶりは、女優としても本当に見事だと思う。
 音楽は、ベルリン映画祭で金熊賞に輝いた「イン・ディス・ワールド」のダリオ・マリアネッリが担当。
 これも美しく、でしゃばりすぎずに、作品の雰囲気を効果的に後押ししていて、好感が持てる。

 この物語が、今日でも多くの人々に愛され続けているのは、いわゆる家庭劇的な平凡な日常、当時のイギリスの上中産階級の田園生活、といった狭い世界を描きながらも、そこに描かれる人間やテーマが、いつの時代にも共通する鋭い洞察に裏付けられているからであり、”結婚”という時代を超えた人々の憧れ、題材がテーマとなっているからであると思う。
 課される試練が、誰の胸にも覚えのある、チクリと刺さる痛みと、その開放の力を強力に持っている。

06プライドと偏見 ストーリー的なことを言えば、この「プライドと偏見」は、ベネット家の長女ジェーンとビングリー、主人公である次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)とダーシーの、結婚に至る紆余曲折の物語、と簡単に言ってしまうことができる。
 しかしずいぶん昔に、どこかの本で誰かが言っていたように、この「プライドと偏見」は、現代のあらゆる恋愛ドラマやメロドラマ、少女漫画の原点であり、その後の多くの物語が、この「プライド〜」のバリエーションに過ぎないと言うことも出来なくはない。
 そのぐらい、ドラマとしての本質的な要素を土台に持っているのである。

05プライドと偏見 簡単にまとめると、次のようになると思う。

 「男女が出会い、始めは互いに相容れないもの、反発すら覚えながらも、しだいに惹かれ合うようになる。
 やがて、当初思いこんでいた様々な誤解が解け始め、いったん誤解が解けると、今までのすべてが違って見えてくる。
 二人は互いに自分の過ちに気づく。
 そして試練を乗り越え、最後には許し合い、愛し合うようになる。
 ハッピーエンド。」

08プライドと偏見 この基本的な構図は、多くのドラマに見ることが出来るし、僕の大好きな漫画『ガラスの仮面』の北島マヤと速水真澄(紫のバラの人)
の関係などはまさしくこの典型である。
 そう考えると、『ガラスの仮面』には、物語としての面白さの要素が、巧みに盛り込まれていたのだなあ、と今さらながら妙に感心してしまう。

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〈ジェーン・オースティンのこと〉

 ジェーン・オースティンは1775年、ハンプシャーで牧師の父と母の間に、8人兄妹の7番目、次女として生まれた。
 1775年といえば、アメリカ独立戦争の起こった年であり、その14年後にはフランス革命勃発という、ヨーロッ07プライドと偏見パ中を捲き込んだ大きな時代の動乱期である。
 オースティン家は古い家柄で、上流階級に属していたが、財産はなく、また子だくさんという状況の中で、生活は裕福とは言えなかったらしい。学校教育もほとんど受けず、家庭教師もおらず、召使いもろくにいなかった。
 家事も、母親を先頭に、娘達で協力してやった。
 まさに今回の「プライドと偏見」の舞台そのものである。
 
 若い頃、オースティンはある青年と恋愛関係になるが、2人とも財産がないことを理由に、彼の家族から結婚に反対されている。
 その数年後、別の男性と婚約するが、翌日には婚約を破棄したという。
 そのあたりの詳細はわからないが、おそらく彼を愛していないことに気づいたからだと言われている。
 1805年に父を失うと、母と08-2プライドと偏見姉、親類の娘らと、女性だけ13プライドと偏見の生活を送った。

 オースティンは6つの代表的な小説を残しているが、当時の人々が好んだロマン主義とは様式的に大きく異なっており、なかなかすぐには受け入れられなかったようだ。
12プライドと偏見 初期(1796〜98)に書かれた「エリナとメアリアン」、今回の「プライド(高慢)と偏見」、「ノーサンガー寺院」は、いずれも出版元が見つかるまでに、15年以上もかかったらしい。
 「エリナとメアリアン」を改作し、やっと36歳にして陽の目を見たのが「分別と多感(映画『いつか晴れた日に』)」であり、1813年、38歳の時に「プライドと偏見」を出版した。どちらも自費出版だったが、ひとたび世に出るとたちまち注目を浴び、
作家としての地位を確立した。

 彼女の執筆スタイルは、書14プライドと偏見斎にとじこもって集中して書く、といういわゆる作家的なものではなく、家事や針仕事の合間、いつも持ち歩いていた小さな紙片に、何か思い浮かぶと書きつける、というものだったようである。
 そして誰か人の気配がすると、さっとそれを隠してしまう。
 彼女が描くのは、彼女彼女16プライドと偏見自身が真に観察したものだけだった、という。彼女が記した書簡に、
「田舎に三つか四つの家族が集まれば、それで十分小説になる」と書いているいるように、彼女は良い文学を書くにはそれで十分だと考えていた。

 1814年には「マンスフィールド・パーク」を、1815年には「エマ」を出版。
 しかし翌年から健康の衰えがあらわれ始め、1817年に、良い医者にかかるためウィンチェスターに移った。
17プライドと偏見 その甲斐もなく、同年7月18日、わずか41歳で亡くなった。



09プライドと偏見−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 『成熟は幻想の喪失を通じて達成されるというのが、オースティン作品の特徴的なテーマであり、
登場人物の性格上の欠点は、きびしい試練を教訓としてまなんではじめて修正される』
Microsoft(R) Encarta(R) Encyclopedia 2002. (C) 1993-2001 Microsoft Corporation. All rights reserved.

 
 現実の世界では、たとえ自らその欠点や過ちに気づき、悔い改めたとしても、一度失ってしまった人間関係や信頼関係、恋愛関係は、二度と元には戻らないとい09-2プライドと偏見う場合も多い。相手の真意に気づかないまま、気づく機会もなく、そのまま誤解の解けない場合もある。気づいた時には遅すぎた、ということもある。

 しかしそこは娯楽小説の醍醐味。お互いが試練を乗り越え、成熟を遂げた暁に、相手を許しあい、理解し合い、めでたく結ばれる、というハッピーエンドは、人々に大きな感動と励ましを与える。この物語が愛され続ける理由であると思う。

10プライドと偏見 以下、サマセット・モームがジェーン・オースティンを評した言葉を、引用します。
「どの作品にもこれといった大したことは起こらない。それでいて、あるページを読み終えると、さて次に何が起こるだろうかと、急いでページをくらずにはいられない。ところが、ページをくってみても、やはり何も大したことは起こらない。だが、それでいて、またもやページをくらずにはいられないのだ。これだけのことを読者にさせる力を持っているものは、小説家として持ちうるもっとも貴重な才能の持ち主である」
(「自負と偏見」新潮文庫〜解説より)

 とにかく映画自体もとてもおすすめだし、映画を見る前でも見終わった後でも、是非原作を読んでみることをおすすめします。
15プライドと偏見 映画を見終わった後なら、なお楽しめるかも知れません。
 実は僕もまた読み返しています。
 映画では時間の都合で描ききれなかったエピソードや細部、因果関係などがいろいろわかって、とても楽しいし、ジェーン・オースティンの人間そのものに対する物の見方、洞察力の鋭さ、また愛情が伝わってきます。
 もし時間があったら、ご一読を。 


「プライドと偏見」オフィシャルサイト
http://www.pride-h.jp/

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■ 映画「プライドと偏見」、ジェーン・オースティン関連


 

自負と偏見

僕はこの新潮文庫版で読みました。「高慢と偏見」というタイトルで、ちくま文庫、岩波文庫、などからも出版されているようですが、この新潮文庫版は上下巻ではなく一冊にまとまっているし、中野好夫さんの訳文もとても読みやすいし、おすすめです。

映画『キング・コング』オリジナル・サウンドトラック

映画『プライドと偏見』オリジナル・サウンドトラック


音楽は「In The World」でベルリン映画祭金熊賞を受賞した実力派ダリオ・マリアネッリ。そしてピアノを担当しているのがフランスの貴公子ピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーデ。
『ピアノ・レッスン』を髣髴とさせる美しいスコアが展開されます。

 

説きふせられて

愛しながらも周囲に説得されて婚約者と別れたアン.8年の歳月にも,胸の底に秘めた思いの変わることはなかった.思いがけない再会に,若さと魅力が失われつつある自分を意識する….南イングランドの美しい自然を舞台に,心の底にしみ入るような魅力をたたえた,しみじみとした心理小説.オースティン最後の作品。

 

ノーサンガー・アベイ

19世紀イギリスの代表的女流作家ジェーン・オースティンの佳作、待望の新訳。物語のヒロインに憧れる17歳のキャサリンを中心に、英国中流階級の生活ぶりと典雅な恋愛模様をユーモアと風刺を織り混ぜて描く。

 

マンスフィールド・パーク

映画化された「分別と多感」「エマ」など、機知と英知、そして情熱を秘めた作品を残した、19世紀英国が誇る女流作家、ジェーン・オースティンの後期代表作の新訳。

エマ DVD

19世紀のイギリスを舞台に、頭でっかちで恋愛沙汰を知ったかぶりするエマを巡る、上流社会の恋のさや当てをコミカルに描くイギリス喜劇。
出演:グウィネス・パルトロウ、トニー・コレット、その他

 

エマ 中公文庫

 

映画情報

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Pride & Prejudice この話は、イギリスのドラマ版「高慢と偏見(コリン・ファース主演)」が有名なジェーン・オースティン原作の古典モノ。「ブリジット・ジョーンズの日記」を観たときにその作品の存在を知り、是非観てみたかったのです。今回は、キーラ・ナイトレイ...

この記事へのコメント

1. Posted by カオリ   January 23, 2006 16:34
TBありがとうございます。
この映画を見たいと思ったのは、愛を言うことすらできなくて、愛し合っていても結ばれなくて、でもお互い誇りを持って生きていく、藤沢周平原作「蝉しぐれ」を見てからです。まあ、結末も全然違うわけですが・・・プライドには、「高慢」と言う意味もあれば「誇り」と言う意味もあるし、この邦題のつけ方もちょっと考えさせられました。
2. Posted by Ren   January 23, 2006 18:09
TBありがとうございます☆
すべての恋愛モノの原点、まさに!という感じです。美しいイギリスの田園風景と素敵なお屋敷そして音楽がとてもマッチしていましたね。
3. Posted by かえる   January 24, 2006 02:30
とても読み応えのある記事でした。
なるほど。『ガラスの仮面』もそうですね。
(完結したんですっけ?)
4. Posted by happy-clover   January 24, 2006 09:31
TBありがとうございました。
>現実の世界では・・・相手の真意に気づかないまま、気づく機会もなく、そのまま誤解の解けない場合もある・・・
↑すっごく共感しました。
この記事を読ませていただいて、新潮文庫版の原作をとても読みたくなりました。
5. Posted by ヒデちゃん   January 24, 2006 22:39
カオリさん、こんばんわ。「蝉しぐれ」ですか。僕は見たことないです。なるほど、愛を言うことすらできなくて、愛し合っていても結ばれなくて、でもお互い誇りを持って生きていく・・・ですか。ちょっと見てみたいですね。確かに「プライド」という言葉は、いろんな言葉に訳せますよね。その受け取り方も、いい意味にも悪い意味にも解釈できる。なかなか微妙なところが、逆にいいのかも知れませんね。
6. Posted by ヒデちゃん   January 24, 2006 22:43
Renさん、こんばんわ。
この「プライドと偏見」をジェーン・オースティンが書いた頃には、いわゆる現代のような恋愛小説は皆無だったようです。だから受け入れられるのに、時間がかかった。でも200年も前に、現代にも通用する、こんなにも胸をうつ恋愛小説をオースティンが書いたというのは、本当に驚きです。
7. Posted by ヒデちゃん   January 24, 2006 22:47
かえるさん、こんばんわ。
そうなんですよ、『ガラスの仮面』そのままですよね。やっぱりこういう設定は盛り上がるんでしょうね。恋愛小説や恋愛漫画をもし書くなら、こういう基本線はどこかでおさえておきたいですね。
それはそうと、ガラスの仮面、完結したんでしょうか?僕も知りません。
8. Posted by ヒデちゃん   January 24, 2006 22:52
happy-cloverさん、こんばんわ。
ぜひ新潮文庫版の原作、読んでみてください。
僕も今読み返してますよ。
現実の世界では・・・云々と書きましたが、僕もそういうことでは、いろいろと苦しみました。なかなか現実は、うまくいかないものですね。でもこの本を読むと、たとえ実際には報われない思いでも、それでも何かを信じて、頑張ろうという気持ちになります。そう信じて日々を送ることが出来るということが、ある意味すでに幸せなことかも知れませんね。いい本だと思います。是非読んでみてください。
9. Posted by まりまり   February 18, 2006 15:46
はじめまして、まりまりと申します。
レビューが読み応えがあって、よく理解できました。TBさせていただきました。よろしくお願いします。
10. Posted by ヒデちゃん   February 18, 2006 23:28
まりまりさん、はじめまして。こんばんわ。
映画、良かったですね。原作も、是非じっくりと楽しんで下さい。たぶんこれを読むと、オースティンの他の作品も読んでみたくなると思いますよ。
まあどれもこれも、同じような設定の話なんですがね(笑)。
しっとりと落ち着いた情緒と温かみのある、いい映画だったな、と今思い返しても思います。

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