May 2005

May 25, 2005

ヒデ、「芝居の会へ」(11)精神的下降における独り言

 なんだかブログを書くのはとても久しぶりだ。
 
 書かない間、基本的に火・木・金曜日には芝居の稽古があった。
 昨日の稽古で本読みの2クール目を終え、いよいよ明日、木曜日の稽古から、荒立ち稽古に入る。
 演出のもとで、かなりていねいに本を読み込んできたし、あとは実際に立ってみて、行間の呼吸や間合い、状況的な感覚を持ちながらやった方が、いろいろなことがわかっていいだろう、といったところだ。
 
 賛成だが、僕としてはすごく不安である。
 これは僕個人的な怠惰のせいなのだが、本の読みがまだまったく不足しているし、実際にどう動けばいいのか、まるでわからない。
 役の感情がきちんと出来ていればそんなこと心配する必要もないのだろうけれど(なんといってもまだ本番まで三ヶ月近くあるのだし、あせらずじっくりと、いろいろなことを試しながら掘り下げていけばいいわけだから)、今は自分の力不足、集中力不足、役としての感情の希薄さを、形で補おうとしてしまう。自分の中の焦りを、やみくもに応急処置的に処理し、繕おうとしてしまう。
 もちろんこんな状態ではいけないことはわかっている。
 演出やまわりの役者にも迷惑をかけているし、自分自身も傷つけ損なっている。
 なんとかこのへんでもう一度しっかり自分を立て直さなければ。
 セリフを入れる作業も、そろそろ本腰を入れていかなければならない。
 
 ブログを書かない間、僕なりにいろいろなことがあった。
 まず僕にしては珍しいぐらい長い(約二週間)風邪をひいてしまったこと。
 やっと鼻声が治ったところだが、咳だけはまだ出る。
 仕事も少しずつ忙しくなってきて、稽古の回数も増えた。
 そして本当に、今まで生きて来てこんなにめまぐるしかったことはない、と言ってもいいぐらい、多くのことがいっぺんにやって来た二週間だった。その間、感情の揺れも相当に激しくて、とても何か文章を書くような気分ではなかったし、悪いと思いながら、稽古にもまるで集中できなかった。今でも僕の頭は混乱しつづけている。
 
 もう少し気持ちが落ち着いたら、自分が今なにを苦しんで、何に混乱しているのか、気持ちを整理して、ここに書いてみたいと思う。
 今僕に起こっている様々な出来事が、結局どのような意味を持つことになるのか(自分自身にとっても他の誰かにとっても)ということについて。
 自分自身の精神的変遷の記録として。
 でも今は、何も考えがまとまっていない。何も整理できていないし、何もはっきりとしたことを書くことが出来ない。
 
 とにかく、今は感情のことは忘れよう。
 淡々と日々の仕事をこなし、芝居に集中したいと思う。
 そうしないことには、何もかもをダメにしてしまいそうな気がする。


May 16, 2005

連載「ヒデ芝居の会へ」(10)そして、禁煙開始。

 先週の半ば頃ひどい風邪をひいてしまい、今もまだ鼻声である。
 鼻水は出るし、せきは出るし、体はだるいし、熱も7度半近くのところをずっとうろうろしていた。
 12日の木曜から三日間、連休が明けて、やっと二週間ぶりに芝居の稽古が再開したと思ったのに、思うように声も出ない。
 まったく、踏んだり蹴ったりである。
 
 それでも、稽古の方は割と順調に進んでいると思う。
 演出の深谷さんの本の読み方、捉え方がきちんとしていて深いし、的確に駄目出ししてくれるから、こっちとしてもどこが悪いのか、すぐに対処しやすい。四人の役者それぞれ、いつにもまして序盤からはりきって頑張っているし(僕も含めてということだけど)、いい傾向だと思う。
 もちろん、本当に大変なのは立ち稽古に入ってからだが、まだあと三ヶ月あるし、まあなんとかなるだろう。
 どんな芝居に仕上がっていくのか、稽古しながら、自分でもわくわくする。
 
 ところで、ぼくにとってはわりと重要なことなのだが、土曜日の日に、煙草をやめた。
 やめた、と言っても、公演の本番が終了するまで。ようするに、今回の芝居のために、少しでも体力をつけようということである。
 しかし今まで、芝居のために禁煙を始めたことなんて、一度もない。
 それに僕の禁煙過去最高記録は約一ヶ月である。
 今まで、どんな素敵な女の子に約束したって、禁煙の誓いなんて守れた試しがないのだ。
 
 今日は禁煙三日目。三日間続いているだけでも僕にとっては何年ぶりかの快挙なのだが、今にもくじけそうなぐらい苦しい。
 気が狂いそうである。頭がクラクラとして、目眩がする。ヘタすると、幻覚まで見えてきそうである。
 こうして文章を書いていても、うまく集中することが出来ない。
 
 あー、このイライラを、誰かに当り散らしそうである。
 たとえば演出とか。演出助手とか。
 


May 11, 2005

ヒデのおすすめ映画「Shall we Dance?〜シャル・ウィ・ダンス?〜」

 嫁さんと二人で、ハリウッド版「Shall we Dance?」を観に行ってきた。
 もともと僕はリチャード・ギアが大好きなのだが、ジェニファー・ロペスもとても良かったし、ドラマ全体としてもオリジナルの良さを損なわず、また別の意味での魅力、感動もプラスされていたりして、日本版を観た人の期待を裏切らない、良い映画に仕上がっていたのではないかと思う。 
 
(以下、goo映画より、あらすじ抜粋)
弁護士のジョンは帰宅途中、ダンス教室の窓辺に佇む美しい女性を見かけ、その物憂げな姿に心奪われる。
ある夜、途中下車して教室に足を踏み入れたジョンは、そのまま入門クラスのレッスンを受けることに。
窓辺の女性、ポリーナの姿を追いながら、ダンスの楽しさを覚えていくジョン。
やがてジョンは、ダンスコンテストに出場するボビーのパートナーに選ばれる。その頃、妻のビヴァリーはジョンの変化に気付き、探偵を雇うことに…。

 基本的には日本のオリジナル版と同じストーリーなのだが、細かなエピソードの変更、シーンの見せ方の違い、全体的なテンポやリズム、また登場するキャラクターの決定的な違いなど、最終的にはそのテーマの扱い方、切り込み方も異なり、そこから受け取る感動のポイントも大きく変わっている。このへんが、とにかく日本版が好きで好きでしょうがない、という人にとっては評価の分かれるところだろう。
 
 たしかにどちらにも一長一短あるので、完全にどっちがいいというのは難しい。
 日本版の魅力はなんと言っても、役所広司の職人的演技の絶妙さ、竹中直人や渡辺えり子といった個性派の脇役陣の強烈な魅力に負うところが大きい。草刈民代については、確かに上品で美しくて、それだけでいい雰囲気を持っているには違いないと思うけれど、演技的にはもう少しなんとかならなかったのかな、というのが僕の正直な感想である。
 
 ハリウッド版を観て僕がまず「おお」と思ったのは、リチャード・ギアの家の大きさで、役所広司演じる、しがないサラリーマンが長期のローンを組んでようやく手に入れたマイホーム、狭いながらも楽しい我が家、というのとはまったくイメージが違い、リチャード演じるジョンはその社会的・職業的階級からしてもアッパー・ミドルクラス、そして例によって美しく輝く広い芝生の前庭と、長いドライヴウェイを持ち、愛車はボルボである。
 
 ハリウッド版は、日本版ほど脇役の存在感やその魅力が目立たないかわりに、全体としてはよくまとまっている。
 テンポ良くドラマが盛り上がって行くし、主役であるリチャード・ギアに非常に”華”がある点、また今回、日本版とのもっとも大きな違いである”夫婦関係の描かれ方”に、よりドラマ的な葛藤の焦点とその昇華が与えられている点で、共感と、カタルシスを持ちやすい。
 適度にメリハリがきいていて、ドラマとしての見せ方が非常にうまいし、このあたりは、さすが大衆受けする映画づくりに手慣れているというか、やっぱりうまいなあと感心する部分である。
 日本版の、いかにも日本的なさりげなさ、静かに漂い、かすかに香るようなしみじみとした情緒と味わい、余韻というのも確かに悪くないし、それはそれで好きなのだが、結果的にはハリウッド版の方が、映画としてのトータル的なパンチ力には勝っているように思う。
 まあしかし、どちらも僕はいい映画だと思うので、最終的には好みの問題だと思うんだけど。
 
 誰の心にも潜んでいる非日常への憧れ。心の空洞から来る倦怠感と、それを埋めたいという抑えがたい欲求。
 クライマックスではそのことを自覚し、自分を許せないというリチャード・ギア。
 
 これはこの映画の”肝”であり、とても感動的であると同時に、夫婦とはなんだろう、人生とはなんだろう、と深く考えさせられます。
 たとえ今が幸せでも、”なにか”が足りないんじゃないかと感じてしまう。年を取り、ある日ふっと心の空白が訪れて、もしかしたら自分は、本当に大切な何かを置き忘れてきているんじゃないか、やり残してきてしまったんじゃないか、と考えてしまう。
 
 それはおそらく誰にでも訪れる心の迷いであり、いずれは誰もが向き合って自分なりに処理して行かなければならない切実な問題で、それだけに、身近な問題として心に響きます。
 リチャード・ギアは、自分と妻との関係、その大切さを再確認することで、再び自分を取り戻していくわけだけど、すごく男らしくてかっこいいと思う反面、自分が同じような状況に立たされたら、たぶんそう簡単には行かないですね。
 すごく微妙な問題だし、すごく悩むんじゃないかと思う。
 でも日本版での、「夢から醒めて、いつもの現実へ」という感覚よりも、「妻へのより深い愛情に気づいて、彼女に対してあらためて誠意を尽くそうとする」リチャードのほうが、僕としては「ああ良かったな」という感じで、感動しやすかったですね。
 人生はしょせん諦めと妥協の連続、どこで自分なりに良しとするか、線を引くか、というのもたしかに真実で、それが人生の大きな滋味でもあるのだけれど、そういうある種悟りのような、消極的肯定とはまた一味違って、自分自身の手で本当の幸福を選択していく、といういかにもハリウッド的な積極さ、主体性、ハッピーエンドは、観ていて爽快で気持ちのいいものです。
 
 それにしても、タキシード姿で薔薇を一輪持って、妻を職場のデパートへ迎えに行くシーン。
 これがこんなに感動的に似合う役者って、なかなかいないですよね。
 ハリウッド映画だから成立する、といのももちろんあるし、普通なら何かの冗談か、ギャグで終わってしまいそうです。
 
 映画が終わるまでに、僕は5回ぐらい思わず涙ぐんでしまいました。
 ハリウッド版「Shall we Dance?」。
 ヒデのおすすめの映画です。

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(「Shall we Dance?」関連)
 Shall We dance? Official Book 白夜ムック
第1章:SCENE(グラビア)
巻頭グラビアーー映画から厳選した名シーンを誌上で再現

第2章:CAST & STAFF(キャスト&スタッフ)
主要キャスト&スタッフプロフィール
インタビュー:リチャード・ギア&スーザン・サランドン/
ジェニファー・ロペス/ピーター・チェルソム(監督)

第3章:STEPS(ステップ)
ダンス・ステップの紹介−−映画で観た、あのダンスを踊ろう
はじめてのレッスン(クローズド・チェンジ)
左のニューヨーク・右のニューヨーク
3人でダンス
ジョンとポリーナ:?ウォーク、?クローズド・プロムナード、
?前進ウォーク−−リンク
ワルツに挑戦

第4章:ESSAY(エッセイ)
ダンスの聖地、ブラックプールの過去・現在・未来
『Shall we Dance?』の音楽−−サウンドトラック収録曲の解説

第5章:BEHIND THE SCREEN(舞台裏)
プロダクション・ノート
アメリカでの映画評ーーニューヨーク・タイムズ、プレミア(雑誌)、
ロジャー・イーバート(映画評論家)など
周防正行監督、『Shall we Dance?』を語る
Shall we Dance?パーフェクトガイド 日経BPムック

映画の完全ガイドブック!社交ダンスのレッスン&映画メイキングを収録した1時間30分のスペシャルDVDが付録に付き。『Shall we Dance?』のパーフェクトガイドです。
映画『Shall we Dance?』の舞台裏 ○フォトストーリー ○製作舞台裏 ○スタッフ、キャストインタビュー ○映画評 など映画で学ぶ社交ダンスの世界 ○社交ダンスの基礎知識 ○映画で学ぶ誌上レッスン ○私でもできた!体験ルポ など <特別付録DVD 1時間30分収録!ダンスレッスン&映画メイキングDVD> ○本編ダイジェスト ○キャスト・スタッフインタビュー ○メイキング映像 ○ジェニファー・ロペス来日会見 ○NY・ロンドンプレミア上映会ルポ ○ダンスレッスン体験 ○解説付き社交ダンス大会レポート ほか <特別付録 リチャード・ギア & ジェニファー・ロペス 特写ピンナップポスター> 「Shall we Dance」パーフェクトガイド
 「Shall we Dance?」オリジナル・サウンドトラック
1.Sway - Pussycat Dolls
2.Santa Maria (Del Buen Ayre) - Go Tan Project
3.Happy Feet
4.Espana Cani
5.I Wanna (Shall We Dance) - Gizelle D'Cole and Pilar Montenegro
6.Perfidia
7.Under the Bridges of Paris
8.Moon River
9.Andelucia
10.Book Of Love - Peter Gabriel
11.L Train
12.I Could Have Danced All Night - Jamie Cullum
13.Wonderland - Rachel Fuller
14.Shall We Dance
15.Let's Dance - Mya
Shall We Dance? [SOUNDTRACK] [FROM US] [IMPORT]
オリジナル・サウンドトラック 輸入版
※視聴できます

 Shall we ダンス?―シナリオ対訳
日英対訳版シナリオ。


 Shall weダンス? 周防正行の世界
「ファンシイダンス」や「シコふんじゃった」などの作品で一躍注目を浴びた周防正行監督の世界を紹介する。新作「Shall we ダンス?」を中心に、ピンク映画時代のエピソードなど幅広い内容でおくる。

周防正行監督ロングインタビュー
キャスト&スタッフインタビュー
Shall weダンス?データ
インタビュー・談話
作品評
周防正行対談
周防正行フィルモグラフィー
周防正行シナリオ
 アメリカ人が作った「Shall we dance?」
アメリカに振り回されっぱなしのリメイク裏事情。
なぜここまでそっくりのリメイク版ができたのか?
二つの『Shall we ダンス?』から見えてくる日米格差を含めて、周防監督が描く、前代未聞の痛快ノンフィクション。

●トム・ハンクスからリチャード・ギアに代わった理由
●ジェニファー・ロペス「飛行機を取り替えてちょうだい」事件
●撮影現場でバラバラ殺人事件!?
●ここまでそっくりのリメイクになった理由
●「ユダヤ系マフィア」を自称するミラマックス社長の鶴の一声
●「お先に失礼するわ」とワールド・プレミアパーティから消えたスーザン・サランドン

 日本版「Shall We ダンス? 」(初回限定版)
【初回限定特典ディスク内容】
●映像で見せる「『Shall we ダンス?』アメリカを行く」(アメリカキャンペーンでの貴重映像やスナップを折りまぜて構成された必見コンテンツ)
●竹中直人インタビュー
●草刈民代インタビュー
●「恋の10ダンス」ビデオクリップ
●ハリウッド・リメイク版予告編・特報など特典映像約60分を収録
●豪華美麗BOX仕様予定
 


May 09, 2005

芝居の会・飲み会

 書くのがちょっと遅くなったけれど、土曜日は芝居の会の飲み会だった。
 とりあえずキャスティングがすべて決まったことだし、五月の連休も明け、これからいよいよ稽古も本格的に・・・ということで、いわゆる団結式みたいなものである。出席したのは約10人。
 
 こういう風に芝居仲間で集まって飲むのは、普段ありそうであまりないので、なかなか面白い。
 いつも稽古場で顔を合わせていてもあまりしゃべらないようなことを話せたり、これからやろうとしていることに対するそれぞれの思いや、期待、あるいは不安や迷いのようなものがちらちらと見えたりする。
 まあ僕なんか普段から、思ったことはたいていなんでも遠慮なくしゃべってしまう方だし、とりあえず飲んで騒いでいれば幸せなんだけど。
 
 とにかく楽しく飲めて、いい飲み会だった。
 やっぱり演劇やってると、あるいは役者なんかやっていると、飲むのも一つの仕事、稽古の一部のようなものだなあという気がする。こういう飲み会での発散が、相互理解とチームワーク、まとまりのある良い芝居の源である。
 僕としては、週一ぐらいは、飲みに行きたいものだと思う。
 
 みどりさんともいろいろと話せた。今回の芝居について。今後の芝居の会について。みどりさんの結婚について。
 みどりさんと腰を据えて話していると、なんだか打ち上げのノリみたいだな、という気がしてくるから不思議である。
 まあ、みどりさんとはだいたいいつも、打ち上げの時になるまで、普段それほど突っ込んだ、個人的な話はしないので。別にもっと話せばいいだけのことなんだけど。
 
 ところで僕は鳥ワサが大好きで、とにかくひたすら生中を飲み続け、鳥ワサを食べ続けていた。
 8人前から10人前ぐらいは頼んだ気がする。
 そして生中6杯、それでもう酔い酔いである。
 最後にもう一皿鳥ワサを頼もうと思ったら、「もう品切れです」と言われてしまい、それがとても残念で、心残りである。
 また、鳥ワサを食べに行こう。


May 06, 2005

チョン・ジヒョン「僕の彼女を紹介します」

 「これは泣ける」という噂を聞いて、期待してDVDを借りてみた。
 聞くところによると、なんでもとても感動的な話らしい。
 しかし実際に観てみた僕の評価・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 10段階のうちの、少しおまけしても2というところ。
 別の意味で泣けました。
 
 この映画の欠点を僕なりに簡単にまとめると、
 1.テーマなんてほとんどあってないようなもので、
 2.それぞれのエピソードすべてに、これといった深い意味やプロット上必要不可欠な連関がなく、
 3.まとまりがなく散漫で、
 4.構成が甘く、
 5.練りが足りず、
 6.いったい観客をどうしたいのか、よくわからない。
 
 というようなことになるのだが、このへんは、今流行の韓国ドラマの多くに、ある程度共通するものがあるような気がする。
まあ「冬ソナ」や「天国の階段」は、あれはあれでわりと面白かったりするから、いいんだけど。
 
 とにかくこれでもかというぐらい、やたらに突拍子もない事件ばかりをダンゴみたいに串にさしてつないでいくので、そのうちこれが悲劇なのか喜劇なのか、あるいは何か別の狙いのある冗談みたいなものなのか、コメディなのか、よくわからなくなる。
 思いついたエピソードは、とにかくなんでも放り込んじゃえ・・・という、親しい友人同士でやる鍋料理のノリみたいである。そりゃ本人たちは楽しいかも知れないけど、率直に言って、いくらなんでもこれはひどい・・・ドラマとして成立していないというよりは、ほとんど破綻していると言って良い。
 この内容で、もしチョン・ジヒョンがかわいくなかったら、ちょっとちゃぶ台をひっくり返したくなりそうである。
 
 もう一つ大きな特徴は、観ていて「そろそろ終わりかな」と思ってからが、とにかく長いという点である。このあたりが、韓国ドラマ特有のワザですね。
 もういいじゃないか、いい加減終わりにしたらどうですか、と思いながら観ていると、またとんでもない事件が起きて、物語はそこから二転三転していく。
 そのあたりまでいくと、もうイライラを通り越して、思わず笑ってしまう。
 感動して涙するどころではないです。
 しかしそれにしても、なぜギョンジン(チョン・ジヒョン)がミョンウ(チャン・ヒョク)を好きになったのか、そのへんが、何度考えても僕にはよくわからない。いったいどこがそんなに良かったんだろうね?
 
 
 僕が、韓国の映画を観ていいなと思う点は、いつも女の子がとてもきれいなことです。
 チェ・ジウの肌の白さと美しさはちょっと日本の女優にはいないんじゃないかと思うぐらいだし、今回のチョン・ジヒョンもとってもかわいいので、それだけは、まあ良かった。

 ところで話は変わるけれど、チェ・ジウの出ている「誰にでも秘密がある」。これはなかなか面白かった。難しいことなんか抜きで、とにかく単純に楽しめます。またそのうちこのブログで紹介したいと思いますが、なかなかおすすめですよ。




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(チョン・ジヒョン関連)
僕の彼女を紹介します 特別版 〈初回限定生産〉 猟奇的な彼女 ディレクターズ・カット特別版
Happy Together ハッピー・トゥギャザー プレミアムDVD-BOX イルマーレ THE PERFECT COLLECTION
ホワイト・バレンタイン 4人の食卓
 その他・韓国映画
天国の階段 DVD-BOX 1
韓国で驚異の最高視聴率44.1%を記録し、「冬のソナタ」を遙かに凌ぐ人気を得た珠玉のラブストーリー。愛し合う2人を襲う、あまりにも過酷な運命…
韓国人気No.1スター、グォン・サンウと“涙の女王”チェ・ジウ共演の純愛大河ドラマ。DVD5枚組(本編ディスク4枚+特典ディスク1枚)。

【収録内容】
●本編ディスク4枚(第1話〜11話)
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May 04, 2005

「犬神」

犬神 昨日は芝居仲間3人+うちの嫁さんと僕の5人で、演劇実験室◎経帷子(きょうかたびら)の「犬神」を観にいった。
 ”芝居の会”のだっちゃが、キャストで出演するためだ。
 原作は寺山修二。演劇実験室◎経帷子の広田謙一さんが、独自に脚色、演出したものである。

 

 こういう芝居は、僕にははじめてだったのでとても新鮮だった。
 なにしろ僕は「アングラ」という言葉の意味すらよくわかっていないのである。
 こういう世界観や、こういうタイプの芝居がかつて一時代を一世風靡したというのはなんとなく聞き知ってはいるものの、僕の芝居体験というのは本当に範囲が狭いし、偏っているのだ。


 さて感想は、というと、なんだかすごすぎて、自分の中でまだうまく総括できていない。
 最初に思ったのは、遊園地か、あるいはサーカスみたいな芝居だな、という感じ。
 とにかくその勢いやパワー、熱、疾走感、心臓をじかにつかんでくるような直截さ、そういった全体的な雰囲気に圧倒されてしまった。
 しかしどんな話だったかと聞かれても、いまいちよく理解できていない。
「うん、面白かったよ」という感じで・・・ほかになんとも言いようがないですね。こんな感想でとても申し訳ないんだけど(笑)。

 

 とにかく自分が体験してきた芝居、これからやろうとしている芝居とはまるで種類が違うので、そういう意味ではとても勉強になったし、観に行ってよかったなと思う。
 あれだけのものを作るのはやはりすごいエネルギーだなと思うし、自分にはとても真似出来そうにない。
 いやいや、よく演劇なんてやるね、まったく。よくあんなことが出来るなあ、ほんと、感心します。
 ・・・ということを言ってないで、それを上回るぐらいのエネルギーを、彼らとは別の形で、今度の公演に注がなきゃいけないんだけどね。わかってます、演出。はい。

 

 とりあえず、だっちゃ(佐々木静香さん)がとてもかわいくて素敵だったので、良かった良かった。
 僕としては大満足です。

 

 「犬神」は5月5日まで。
 まつもと市民芸術館 開場7:00 開園7:30
 興味のある方は、ぜひどうぞ。

寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」角川文庫



その他・寺山修司 関連


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May 02, 2005

ヒデのおすすめ恋愛映画(1)「髪結いの亭主」

髪結いの亭主01製作年 : 1990年
製作国 : フランス
公開時のコピー : 「かほりたつ、官能」
〈キャスト〉
ジャン・ロシュフォール
アンナ・ガリエナ
ロラン・ベルタン
フィリップ・クレヴノ モルヴォワシュー
ジャック・マトゥ
ヘンリー・ホッキング
ティッキー・オルガド
アンヌ=マリー・ピザニ
髪結いの亭主02(あらすじ)
 女の理容師と結婚したいという願望を持ち続けてきたアントワーヌ。
 少年の頃、将来の夢は?と両親に尋ねられたアントワーヌは、「髪結いの亭主になる」と宣言し、驚いた父親にぶん殴られる。
 しかし彼の決意は固い。中年になり、彼はついにその夢を実現する。
 妻のマチルドは優しく綺麗で、アントワーヌは念髪結いの亭主03願の妻を娶った事に満足し、幸せな日々を送る。
 そして10年、この愛は何事もなく平穏に過ぎてゆくが……。
 主人公ジャン・ロシュフォールの個性的な魅力、美しく妖艶な魅力溢れるアンナ・ガリエナ。
 公開当時、日本でも大ヒットした作品。
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 この映画を初めて観たのはもう十年以上も昔のことだ。
 はじめて観たときにも「ああ、いい映画だな」と思った。
 ストーリー的にはなんということのない話だし、人によっては、いまいちよく意味がわからないとか、ただ単に変わった男の話じゃないかとか、エッチなだけじゃないかとか、あるいは物静かすぎて、ちょっと物足りないと感じるかも知れない。
髪結いの亭主05 しかし僕はこの映画が大好きで、何度観ても面白いなあと思う。
 不思議に深い味わいと余韻、そして重い切なさが、人生における一つの真理の断片として、いつまでも胸に刺さり続ける、そんな映画である。
 今回久しぶりにレンタルで観たのだが、僕の中でその名作ぶりはいささかも衰えることがなかった。
 むしろはじめて観た二十歳の頃よりも、いっそう切実に胸に響いてくるものがある。
 数ある恋愛映画のなかでも、これは最高の部類に属するのではないだろうか。

 髪結いの亭主06少年時代の主人公アントワーヌに、父はこう語る。
 「人生は単純だ。物でも人でも、ただ強く望めば手に入るもんだ。失敗するのは、望み方が弱いからだ」
 彼が中年を過ぎて出会い、そして結婚することになるマチルダ。
 彼が夢見た”女の理容師”だ。しかも若く、とびきりの美人である。
 夢は叶ったのだ。
 二人のささやかな結婚式のあと、アントワーヌのモノローグが入るが、それはこの映画のテーマそのものを簡潔にあらわしている。

髪結いの亭主07「皆が帰り、扉が閉まればすべては−−永遠に私たちのためにあるのだ。店が私たちの世界。固い絆に結ばれた−−二人に不仲の種など無縁なのだ。幸せになるとわかっていた。永遠に」
 二人だけの閉じた世界。
 そこで交わされる恋の情熱は、純粋で、信じがたいほどの喜びと至福に満ち、同時に神経症的である。
 彼女が彼に望むのは100%完璧な、永遠に変わることのない愛である。彼にとってもそれはのぞむところで、永遠に彼女を手放すまいと思う。
 彼らの愛の世界の中では、文字通り彼ら二人しか存在しない。その他の人間などまったく必要としていないのである。
 そして彼女もまた、一貫して変わることを拒み、恐れている。成長すること、大人になること、年をとること、二人の間に今あるものが失われることを、痛々しいまでに恐れる。

 彼女の過去については、映画の中ではほとんど語られない。
 わかるのは、彼女には家族がいないこと、そしておそらくは、あまり幸福な少女時代を送らなかったであろうということだけである。
髪結いの亭主04 彼女は言う。
「ねえ、ひとつだけ約束してちょうだい。愛しているふりだけは、絶対にしないで」
 しかしもちろん、永遠に続くものなど何もない。人は、いつまでも激しい恋の炎を燃やし続けているわけにはいかないのである。
 人は老いるものであり、いつか死ぬ存在である。恋はいつか、相手を求める熾烈なエネルギーを離れ、その代わりに、穏やかで優しい愛情に変わっていく。すべては変わり、移ろっていくのだ。
 常連客の一人が言う。「死は夕立のように突然訪れるものだ」
 その言葉どおり、彼女はある日雨の中を一人飛び出し、自ら死を選ぶ。
 二人の愛を、永遠のものにするために。
 そうする以外には、ほかに方法がないからである。
 マチルダが死んだ後、アントワーヌ宛に遺された彼女の遺書。
 それはおそらくこの世でもっとも悲しく、切実な恋に満ちたラブレターであり、その心からの痛切な叫びは、狂おしく、重く、切ない。
 これほどまでに誰かを恋うということ、恋われるということ、そして生きるということの本質的な哀しみが、そこにはある。

 「あなた あなたが死んだり 私に飽きる前に死ぬわ
 優しさだけが残っても それでは満足できない
 不幸より死を選ぶの 抱擁の温もりやあなたの香りや眼差し・・・キスを胸に死にます
 あなたがくれた幸せな日々と共に 死んで行きます
 息が止まるほど長いキスを贈るわ 
 愛してたの あなただけを
 永遠に忘れないで         マチルド」
 
 
髪結いの亭主08 こういう個人的で内面的なストーリーを映画として成立させるのは、−−しかもそれで観る者を心の底から感動させるのは、かなり高度なテクニックが必要とされると思う。しかし伏線の張り方、また演出的な”しかけ”の置き方が非常にうまいので、物語が終盤にさしかかるにつれて、それまでのさりげない、なんということのないジャブが、じわじわと、絶妙にきいてくる。
 僕が最初にうまいなと思ったのは、毛糸のパンツの使い方だが、アンナ・ガリエナ自身の体型の極端な細さと美しさも、この物語のテーマである”永遠性”を暗示するのに大きな役割を担っているのではないかと思う。
 冒頭に登場する肉感たっぷりの理髪店の女に対して、マチルダのその線の細さと美しさは、なにか現実ではないもの、幻想的な何かを思わせる。永久に変わることのないものへの憧れと夢、決して手の届くことのない幻。
 またこの映画のもっとも特徴的で魅力的シーンであるアントワーヌの奇妙な踊りも、彼自身の内面的屈折、現実からの乖離をよくあらわしていて、終盤、オーデコロンのカクテルを二人で笑い転げながら飲むシーンと絶妙にだぶるものがある。
 そのようにして、彼らは束の間の、永遠の世界へと逃避しようとしているのである。
髪結いの亭主09 たしかに神経症的で、尋常な精神状態ではないとも言える二人の恋だが、そのように不器用にしか生きられなかった二人の純粋さに胸が痛む。どこにでもありそうな恋や出会いというのとは完全に壁一枚隔てているわけだけれど、二人の心情やその切迫さには、共感できる。
 こういう映画を観ていると、一般的な人たち(僕も含めて)は、本当の”恋の激しさ”なんて実は結局求めていないんじゃないかと思えてくる。
 今さらだけれど、そもそも恋とは根本的に、苦しく、切なく、危険なものなのだ。そこには、その恋の大きさに見合うだけの、代価が要求される。
 どんな恋にも必ず終わりがあるものであり、それを失うまいと必死に手を伸ばす時、情熱と挫折が訪れる。
 そして恋にとことん誠実になろうとすれば、それこそ命まで落としかねないものなのである。
 


May 01, 2005

ヒデの男の料理

 今日は朝一で、美容院へ。カットとカラーリングをやってもらう。
 かなり茶色にしちゃおうかなと最初は思っていたのだが、結局無難なところにとどめておいた。まあ、仕事柄、あんまり派手に染めるわけにも行かない。それでも出来るだけ明るい色を選んだつもりが、ぱっと見にはほとんど黒なので、これはこれでちょっとがっかりである。

 午後は、嫁さんとぶらぶらと買い物に。
 今度の役で使う小道具の、ズラとか、ダテ眼鏡とか、その他いろいろを見に行くが、なかなか気に入ったものがない。ま、いっか、ということで、今日はあきらめることにする。やっと五月になったばかりだし、公演は8月の下旬である。そんなに焦ることもない。

携帯電話 そのかわり、というわけではないけれど、携帯を新しく買った。
 なにせ今まで使っていたのは、もう本当に充電が駄目で、おまけに3日ぐらい前から、開くと画面が真っ白に光ったまま、そのまましばらく、まったく動かなくなってしまうという現象が、頻繁に起こるうようになってしまったのである。まあずいぶん前から、朝フル充電しても待ち受けだけで夕方まで持たないような状態だったし、よく我慢したというものだ。
 今日買ったのはシャープの506ic。FOMAじゃないけど、どのみち僕の住んでいるところはまだまだFOMAのつながりが悪い。別にテレビ電話なんてしたくもないので、これで十分である。安かったし。

天ぷら 夜は久々に男の料理、ということで僕が作る。
 今日はコシアブラ、大葉、さつまいも、ピーマン、えび、イカの天ぷら。
 我ながらなかなか良く出来た。しかし天ぷらというのは本当にビールによく合いますね。
 僕は結構、料理が好きで、たまに気が向くとせっせと夢中で作ったりします。一番得意なのはハンバーグ・・・まあ天ぷらもハンバーグも、すごく簡単だけどね(笑)。

 とにかく、芝居で家を空けることが多いから、たまにはちゃんと奥さんサービスしておかないと。そのうち本当に愛想をつかされそうだ。