January 30, 2005

まいっちんぐマチコ先生

 そういえば昔、まいっちんぐマチコ先生というアニメがあった。
 何度か実写版が作られているから、その名前は、最近の若い人たちもわりと知っていると思う。
 最近では、名波はるかとか、仲谷かおりとか。僕は実写版は一度も見たことがないので詳しいことは知らないが、ぜひそのうちに一度見てみたいものである。
 
 僕は小学生のころ、このアニメが大好きだった。
 「まいっちんぐマチコ先生」は、1980年代初頭のアニメ界を席巻し、巷にパンチラブームを巻き起こし、ボインタッチと「いやーん、まいっちんぐ」ポーズを流行させた、伝説のアニメである。
 僕ぐらいの年代の人間は、マチコ先生が異性への目覚めだった、という人も多いのではないだろうか?
 
 小学4年生か5年生の頃、このアニメに影響されて、僕はある目標を立てたことがあった。
「クラスの女子全員のスカートめくり+ボインタッチをする」というものである。
 この壮大な計画に、当時の僕は胸を熱くした。
 すごい計画だ。
 
 その頃、クラスには約二十人の女子がいた。
 もちろん、すべての女の子の胸を触りたかったわけではないし、パンツを見たかったわけでもない。
 はっきり言って、あまりタイプじゃない子だってたくさんいた。
 しかしそれでも、この計画は、あくまでも”全員のスカートめくり+ボインタッチ”をすることに意味があった。
 こそこそと誰か特定の女の子の胸をさわるなんて、そんなのいかにもいやらしい、ただのチカンじゃないか?
 ドストエフスキーの「罪と罰」の中の言葉を借りるなら、「一人を殺せば犯罪だが、百万人を殺せば英雄である」といったところである。
 なんだかあまりにも罰当たりなたとえではあるけれど。
 
 かくして計画は実行に移された。僕はクラスの男子全員の熱いエールを背中に浴びて、一人、また一人と、目標達成に近づいていった。
 僕も楽しかったし、さわられる方だって、−−もちろん怒ったことは怒ったけれど、さほど嫌そうには見えなかった。
 一種のサバイバル・ゲームみたいな感じで、やるほうもやられるほうも、なにかそういった緊張感を、楽しんでいるようなところがあった。
 ・・・と思っていたのは、僕だけだったのだろうか?
 
 この計画は、ほぼ90%ぐらいまでは達成されたものの、結局挫折した。
 ある女の子のスカートをいつものようにヒョイっとめくると(僕はその女の子があまり好きではなかった)、その女の子が突然、泣き出してしまったのである。

 そのあと、緊急のホームルームが開かれ、僕は担任の先生に、皆の前でいたく神妙な顔で怒られた。
 それはしてはいけないことだし、これからは二度としてはいけないよ。
 皆もわかったね?それは絶対してはいけないことなんだ。
 
 今となっては、いい思い出である。
 なぜあんなことにあれほど夢中になったのか、−−まさしく全身全霊を込めて夢中になったのだが−−自分でもよくわからない。
 しかしあらためてそのときの先生の顔を思い浮かべてみると、なんであんなに悲壮な、まるでこの世の終わりとでもいったような鎮痛な面持ちで怒ったのか、それもなんだか不思議な気がする。
 それはたしかにまあ、悪いことには違いないけれど。
 ただの子供の遊びなのにな。

 昨日は飲み会のあと、東京で働いている友達が急に帰ってくるというので、家に帰ってきてまた二人で飲んだ。
 おかげで今日は二日酔いで、一日頭がほーっとしていた。


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(続き)
 一度、マチコ先生が舞台の上で、素っ裸にされるシーンがあり、マチコ先生は胸をかくしただけであった。
 普通なら、周囲に背を向け、しゃがみ込んで丸くなったりするものである。
 それに映画でもビデオでも、あるいは常識的に考えても、トップレスよりは陰部をかくすことのほうがよほど
重大な問題であるはずだと思うのだが、マチコ先生はトップだけをかくしたわけである。
 マチコ先生にとって、他は見られてもどうということはないということだろうか?
 謎は、いまだに謎のままだ。

jailz at 19:43│Comments(0)TrackBack(0)その他 

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